口腔内スキャナーとは
口腔内スキャナーは、小型のカメラをお口の中に入れ、歯や歯ぐき、噛み合わせを読み取り、立体的なデジタルデータを作成する装置です。
従来の歯型取りでは、トレーに印象材を盛り、お口の中で固まるまで待つ必要がありました。
口腔内スキャナーでは、歯の形を直接デジタルデータとして記録することができ、詰め物や被せ物、マウスピース、矯正装置などの製作に利用できます。
歯科治療のデジタル化において、口腔内スキャナーは重要な入口となる機器です。
口腔内スキャナーの変貌

Ha-Milデンタルクリニック盛岡の口腔内スキャナー
Ha-Milデンタルクリニック盛岡では、口腔内スキャナーが現在ほど一般的になる以前から、デジタル印象を診療に取り入れてきました。
これまで複数のメーカー、複数世代の口腔内スキャナーを実際の診療で使用しています。
新しい機器を導入するだけではなく、それぞれの機種の特徴を理解しながら、治療内容に応じて使い分けてきました。
3M製口腔内スキャナー
当院のデジタル印象は、3M製の口腔内スキャナーを使用していた時代から始まっています。
現在の口腔内スキャナーと比べると機器も大きく、スキャン方法にも違いがありましたが、歯型をデジタルデータとして扱うという考え方は現在につながっています。
Medit i500
その後、Medit i500を導入しました。
口腔内スキャナーの進歩によって、歯列や噛み合わせのデジタルデータをより日常的に診療へ活用できるようになりました。
現在まで続くMeditシリーズを実際の診療で使用してきた経験があります。
CEREC Omnicam
CEREC Omnicamも使用してきました。
CAD/CAMによる補綴物製作と口腔内スキャンを組み合わせることで、歯型の取得から設計・製作までをデジタルで行う歯科治療を経験してきました。
現在はOmnicamを主力として使用していませんが、当院のデジタル歯科治療を支えてきた機器の一つです。
Medit i900
現在使用している口腔内スキャナーの一つがMedit i900です。
歯列、形成した歯、噛み合わせなどをデジタルデータとして記録し、詰め物や被せ物などの補綴治療に活用しています。
口腔内で取得したデータを、その後の設計や製作へつなげることができます。
SHINING 3D Aoralscan
SHINING 3Dの口腔内スキャナーも使用しています。
複数のスキャナーを使用することで、それぞれの機器の特徴を確認しながら、治療内容に応じたデジタルデータの取得を行っています。
口腔内データはCAD/CAMや3Dプリンターなど、院内のデジタル機器とも連携して利用しています。
従来の歯型取りと口腔内スキャナーの違い
従来の歯型取りでは、印象材をトレーに入れてお口の中へ入れ、固まるまで待ってから取り外します。
口腔内スキャナーでは、小型のカメラで歯を順番に読み取ります。
印象材による歯型取りが苦手な方にとって、口腔内スキャナーを利用できることは一つの選択肢になります。
ただし、すべての治療で必ず口腔内スキャナーだけを使用するわけではありません。
治療内容やお口の状態によっては、従来の印象方法を使用する場合もあります。
口腔内スキャナーのメリット
印象材を使用せずに歯型を記録できる
口腔内スキャナーでは、印象材を使用せずに歯の形をデジタルデータとして記録できます。
印象材がお口の中に入ることが苦手な方では、負担を軽減できる場合があります。
デジタルデータとして保存できる
取得した歯列の形は、デジタルデータとして保存できます。
必要に応じて過去のデータと比較したり、補綴物やマウスピースなどの製作に利用したりすることができます。
その場でスキャン結果を確認できる
読み取った歯列は、モニター上で立体的に確認できます。
データが不足している部分があれば、その部分を追加で読み取ることができます。
従来の印象材による歯型とは異なり、取得したデータをその場で確認できることも特徴です。
CAD/CAMとの相性が良い
口腔内スキャナーで取得したデータは、CADソフトによる歯の設計へ利用できます。
設計したデータをミリングマシンなどへ送り、ジルコニアやセラミックなどの補綴物を製作することができます。
3Dプリンターにも利用できる
口腔内スキャナーで取得したデータは、3Dプリンターを使用した模型や各種装置の製作にも利用できます。
デジタルデータを中心に、複数の歯科機器を連携できることが大きな特徴です。
口腔内スキャナーはどんな治療に使う?
Ha-Milデンタルクリニック盛岡では、口腔内スキャナーをさまざまな治療に活用しています。
・セラミック治療
・ジルコニア治療
・CAD/CAM治療
・詰め物、被せ物の製作
・マウスピース矯正
・マウスガードの製作
・噛み合わせの記録
・歯列のデジタル保存
などに利用しています。
口腔内スキャナーから補綴物ができるまで
口腔内スキャナーで歯を読み取るだけでは、被せ物や詰め物は完成しません。
まず口腔内スキャナーで歯の形をデジタルデータとして取得します。
そのデータをCADソフトへ送り、歯の形や噛み合わせを確認しながら補綴物を設計します。
その後、ミリングマシンなどで材料を加工し、必要な調整や研磨を行って完成させます。
口腔内スキャナーは、デジタル歯科治療全体の最初の工程にあたります。
精密なデジタルデータを得るために大切なこと
高性能な口腔内スキャナーを使用すれば、それだけで精密な治療ができるわけではありません。
歯の形成、歯肉の状態、スキャナーの動かし方、読み取る範囲、噛み合わせの記録なども重要です。
補綴物を製作する場合には、その後のCAD設計、加工、調整、研磨まで含めて最終的な仕上がりが決まります。
デジタル機器は非常に便利ですが、機器そのものよりも、得られたデータをどのように治療へ生かすかが重要です。
口腔内スキャナーとデジタル歯科治療
Ha-Milデンタルクリニック盛岡では、3M製スキャナーやMedit i500、CEREC Omnicamなど、複数世代の口腔内スキャナーを使用してきました。
現在はMedit i900やSHINING 3Dなどを使用し、CAD/CAM、ミリングマシン、3Dプリンターなどと組み合わせてデジタル歯科治療を行っています。
口腔内スキャナーで得られたデータを、単に歯型として保存するだけではなく、その後の設計・製作まで活用することを大切にしています。
